TRANSCENCENCE

PRADHAN ADITYA EXHIBITION
"TRANSCENDENCE"
@komyoin
2024-04-06-04-21

曼 陀 羅と越 境 の 旅

・ TRANSCENDENCE ・
ADITYA PRADHAN SOLO EXHIBITION APRIL 6 - APRIL 21,2024

苔と砂の調和を見せる主庭の美しさから「虹の苔寺」とも呼ばれる寺院で行われるアート展。 仏 の悟りの境地や功徳を表す絵画·曼茶羅を、伝統模様や幾何学模様を用いた独自の表現で制作する アディティア·プラダンの作品が展示されます。

This art exhibition was held at the temple, also known as the "Rainbow Moss Temple" for the beauty of its main garden, which displays a harmony of moss and sand.The exhibition featured works by Aditya Pradhan, who creates mandalas, paintings that represent the enlightened state of the Buddha and his virtues, using traditional and geometric patterns in his own unique style.

光明院

室町初頭の1391年(明徳二年)、東福寺の塔頭として金山明昶によって創建される。山門より入ってすぐの前庭である雲嶺庭には勝負の守 護神「摩利支尊天」が鎮座する。「虹の苔寺」の異名をとり、苔と砂の見事な調和を見せる主庭「波心庭」は、昭和の作庭家·重森三玲の手 になる枯山水庭園で東福寺方丈庭園とともに昭和十四年につくられた。方丈庭とは趣を異にする平安式の州浜型庭園である波心庭は寺号の光 明にちなみ大海を表す白砂に浮かぶ三尊石組を基点に、立石が斜線状に並ぶ。その背後のサツキ、ツツジは大刈込としてダイナミックな雲紋 を与えられ、さらに視線をあげれば茶亭「蘿月庵」の佇まいが目に入る。禅語「無雲生嶺上 有月落波心」(雲ハ嶺上ニ生ズルコトナク、月 ハ波心ニ落ツルコト有リ)を由来とする蘿月庵は、 昭和三十ニ年の建築。窓、壁、障子に月のモチーフを抱き、波心の庭から眺めることで 東の空に昇る月を愉しむ仕掛けになっている。先の摩利支尊天はまた、月に乗る姿で描かれることもあるといい、寺号である光明から蘿月庵 まで一貫した、精緻で巧みなしつらえが佳景と心の和みをもたらす。

煩悩をしりぞければ、月(仏心)が波に映る。